新品なのに、どこか懐かしい。アンティーク調の結婚指輪とは、百年ほど前のヨーロッパのジュエリーが持っていた繊細な意匠を、いまの指輪に写したデザインのことです。古い指輪そのものではなく、「時間を重ねた品の佇まい」を新しくつくる指輪だと考えるとわかりやすいかもしれません。
ここでは、アンティーク調の印象がどこから生まれるのか、そしてアンティーク調の結婚指輪を選ぶときに見ておきたいことを、&tique の指輪を例にお話しします。
アンティーク調と呼ばれる指輪には、いくつかの共通点があります。なかでも印象を大きく左右するのは、次の三つです。
01縁に並ぶ小さな粒(ミル打ち)。 指輪の表情をいちばん「アンティークらしく」見せる装飾です。
02細く、華奢な線。 幅を広げずに、繊細なまま美しく見せる仕立てです。
03地金の色。 同じデザインでも、プラチナかゴールドかで印象がずいぶん変わります。
ひとつずつ見ていきます。
指輪の縁に小さな粒を連ねる装飾を、ミル打ち(ミルグレイン)と呼びます。「ミル」はフランス語で「千」。ミルグレインは「千の粒」という意味です。
ミル打ちが広く使われたのは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて。ヴィクトリアン期からエドワーディアン期、アール・デコ期のジュエリーに、繊細なミル装飾が数多く残されています。いま「アンティーク調」と呼ばれるデザインの多くは、この時代の記憶を引き継いでいます。
粒ひとつの大きさは、おおよそ0.2〜0.3mm。ひと粒ずつが違う角度で光を返すため、指を少し動かすだけで輝く場所が移り変わります。平らな面の強い反射とは違う、にじむようなやわらかい光です。
新しいのに懐かしく見えるのは、光の返り方が、時間を重ねた金属に似ているから。
ミル打ちの名前の由来や光り方、お手入れについては、ジャーナルの記事「ミル打ちとは── 結婚指輪の縁に並ぶ、千の粒」で詳しく解説しています。
アンティークジュエリーの繊細さは、細い線から生まれます。ただ、結婚指輪は毎日着けるもの。細さと丈夫さを両立できるかどうかは、見た目と同じくらい大切です。
&tique では、一般的なプラチナの約1.5倍の硬度を持つハードプラチナ Pt900 を使っています。幅を広げず、石を増やさず、細いままで強い。華奢な線をそのままに、毎日の暮らしのなかで着けていられるように仕立てています。
ミル打ちは、幅も重さもほとんど増やさずに華やかさだけを足せる装飾です。細身の指輪が好きな方にとって、アンティーク調はとても相性のよい選択肢といえます。
同じデザインでも、地金の色で印象は変わります。
| 地金 | 印象 |
|---|---|
| ハードプラチナ Pt900 | 陰影が繊細で、上品にまとまる |
| K18 イエローゴールド | アンティーク感がいちばん強く出る |
| K18 ホワイトゴールド | 白い色味。より白く仕上げるロジウムメッキも可能 |
| K18 ピンクゴールド | 肌になじむ、やわらかな色味 |
&tique の4種類の地金(ハードプラチナ、K18のイエロー・ホワイト・ピンク)は、すべてメッキなしで仕上げています。剥がれる層がないので、色が変わる心配なく長く着けられます。
アンティーク調の結婚指輪を選ぶときは、写真だけで決めずに、実物で次のことを確かめてみてください。
&tique の結婚指輪は、婚約指輪と揃う Bridal Collection と、結婚指輪だけの Lovers Collection をあわせて17のライン。婚約指輪は11のラインがあり、どのラインも縁にミル打ちをあしらっています。
いいえ。アンティーク調は、百年ほど前のジュエリーに見られる意匠を取り入れた新しい指輪のことです。&tique の指輪も、すべて新しくお仕立てするものです。
毎日着けていれば、粒は少しずつ角が取れ、丸みを帯びていきます。それも重ねてきた日々の表情です。研磨を重ねて粒が浅くなった場合は、ミル打ち直しのご相談も承っています。詳しくは保証・アフターサービスをご覧ください。
合わせ方はさまざまです。同じラインで揃えると曲線と粒の連なりがひとつづきになりますが、結婚指輪だけの Lovers Collection から選ぶこともできます。実際に重ねてみるのがいちばん確かです。
ミル打ちの揺らぎは、指を動かした瞬間に現れます。写真では止まってしまうその光を、ぜひ実物でご覧ください。&tique の指輪は全国の正規取扱店でご覧いただけます(取扱ラインは店舗によって異なります)。
結婚指輪のコレクション・婚約指輪のコレクションを見てから、お近くの正規取扱店へどうぞ。